政治家や企業経営者などが、公式の場で話す内容の原稿を代理作成する専門職のことをいいます。
A.スピーチライター
スピーチの原稿(テキスト)の内容を考えることに特化した職業
B.スピーチトレーナー
(Public speaking coach)
話し方を教えることに特化した職業
A.B.は主に英語圏において「全く別の職業」と認識されています。
従いまして、上記の両方を合わせて行うのがスピーチライターであると描いている、原田マハ先生の小説、
「本日は、お日柄もよく」は、物語が成立するための前提となる「状況の設定」と「社会における現実」との考証がでたらめな作品です。
総じて言えば、「お花畑なファンタジー小説」と言えるでしょう。
具体的な証拠として、それぞれの職種をX(旧Twitter)のアカウントのプロフィールに明記している人をリスト化したものが以下になります。
リスト(B.スピーチトレーナー Public speaking coach)231人
なお、小説で描かれている「両方のスキルを持っている」少数の人は、プロフィールに「両方の職種を併記」しております。
本件について、ドラマ化された「本日は、お日柄もよく」の監修をされている蔭山洋介氏という人物にX(旧Twitter)のリポストで指摘したところ、なぜか彼はブロックして逃げた経緯があります。
十数年来様々な形で本作品をPRに用いておきながら、このような対応をするとはいかにも不可解な話です。
いずれ、原田マハ先生ならびに、蔭山洋介氏に対して、公開の場での討論に応じていただくよう働きかけを続けて参りたいと考えております。
さて、スピーチを行う方の立場においても、スキルを提供するビジネスパーソンにあっても、「ノウハウが再現可能で、わかりやすいものである」ことは非常に重要な点になるのではないでしょうか。
欧米諸国に比べて、日本においてスピーチライターを利用する人が極めて少ないのは、文化の違いもさることながら、上記で指摘させていただいた「本来的な職業の定義付けを意図的にねじ曲げ、利便性を損なう形で情報発信をしている人の存在」の影響が透けて見えます。
私は、本来的なスピーチライターとしての技術に特化すると同時に、クライアントの意図する目的やスキルに応じて、オプション的にサポートを行ったり、スピーチトレーナー(Public speaking coach)の方とプロジェクトを組むスタンスを取らせていただいております。
スキルを提供する側の「供給者側の論理」を押し付ける。
そうではなく、
クライアントの目的から逆算した、「戦略的なアプローチ」で貢献度の高い仕事をする。
私はこのようなスタンスで、努力して参りたいと考えています。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。